ナカイローズファームは、食用バラの栽培、加工、流通販売まで行う6次産業の会社です。国内で唯一、食用バラの育て方を学べる学校です。

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ナカイローズファームの苗は、他の苗となにが違うのですか?
ナカイローズファームの苗が、他の苗となにが違うのか?をご説明する前に、植物のカラダのしくみについて少しお話します。
 
植物は、動物と違って、自分で動き回って食べ物を得ることができません。
しかし植物は、1粒の種や茎から、根や芽をだし、葉っぱを茂らせて、やがて花を咲かせ、実を結び、子孫を残します。
いったいどうやって植物は食べ物を得ているのでしょうか?
 
植物は、根と葉をつかって、自分に必要は食べ物を得ています。
根から土のなかにある水を吸い、葉は空気中にある二酸化炭素と太陽光をつかって、ブドウ糖をつくります。
(この動きは「光合成」と呼ばれます)
 
ブドウ糖は結合するとデンプンに変わります。
ブドウ糖やデンプンは植物が生きていくのに必要なだけでなく、動物にとっても必要不可欠な栄養素です。
 
たとえばわたしたちが体調を崩し栄養補給のために病院でうける点滴の中身は「ブドウ糖」です。
 
植物はまた、土のなかにある「窒素」から「アミノ酸」をつくることができます。
アミノ酸が連なると、たんぱく質に変わります。
植物が生きていくのに必要なたんぱく質を、土から「窒素」を吸うことで自分でつくっています。
一方 動物は、「窒素」を食べたとしても「タンパク質」を自分でつくることはできません。
ですから、動物はたんぱく質を含む肉や大豆を食べ、アミノ酸に分解して生きています。
 
このように、植物は完全に自己完結した生き方であるだけでなく、動物の命まで支えている、すごい存在です。
 
さて、前置きが長くなりましたが、ここから本題です。
現在、わたしたちが目にする薔薇のほとんどは、農薬や化学肥料をつかって栽培されています。
農薬は、薔薇によってくる虫の数を激減させます。
化学肥料は、人間に置き換えるとサプリメントや点滴のようなもので、薔薇の成長に不足している栄養素だけが与えられます。
 
薔薇は虫に葉を食べられたり、蕾を食べられると、「危険信号」を意味する「匂い」を発散し、周囲の葉や蕾に知らせます。
周囲の葉や蕾は、虫が来ないように、虫が嫌がる「匂い」を発散しはじめます。
薔薇はなにも言葉を話さないようにみえて、実は「香り」で会話をしているといえます。
 
ところが、農薬を使い虫が来ないように環境下で栽培した薔薇は、本来の「力」を使う機会がありません。
子孫繁栄のため虫に来てもらい受粉するため発散する「香り」や虫に食害されたあと新芽を伸ばす「成長スピード」など。
 
NAKAI ROSE FARMでは、薔薇本来の「力」を引き出すために、できるだけ手をくわえない栽培方法をとっています。
そうすることで、個々の薔薇がもつ「味」「色」「香り」が発揮されると考えています。
 
とはいっても、農薬を使わない、化学肥料を与えない方法があわずに、枯れてしまう薔薇もあります。この自然淘汰にわたしたちは着目しています。
生き残った生命力の強い薔薇だけを栽培し続けることで、どんどん耐性が高まってゆきます。
 
ナカイローズファームの薔薇は、少なくとも1年以上、無農薬・無化学肥料で管理した苗からクローン生産しています。クローン生産は、親の苗の性質をそっくりそのまま引き継ぐことができます。
接ぎ木苗に比べると成長が遅く生産農家としてはコスト高になりますが、いったん株が充実すると、強健に生育します。病害虫への耐性の保持を最優先したいため、この生産方法にこだわっています。
 
 
【結論】
●病害虫への耐性が高い苗
●薔薇本来の個性ある生育が楽しめる苗
 
 
ナカイローズファームの薔薇の育てかたは、食用バラ教育プログラム で公開しています。
 

 

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