ナカイローズファームは、食用バラの栽培、加工、流通販売まで行う6次産業の会社です。国内で唯一、食用バラの育て方を学べる学校です。

バラを植えてはいけない土地は?

目次


バラの生育に影響する要因とは?

バラは、人間とは違い、植えられた場所から、自分で動くことができません。

そのため、植えられた環境が、バラの生育に大きく影響をおよぼします。

環境は、3つあります。

 1 光・温度・水・風など「気象的条件」

 2 土壌の通気性・排水性・保水性・養分・土壌微生物など「土壌の条件」

 3 病害虫・雑草・害鳥獣など「生物的条件」



バラを植える土地選びで気をつけることはなに?

3つの条件のうち、「生物的条件」は、人間がある程度コントロールすることが可能です。

バラの病害虫は、農薬を散布して防げますし、イノシシやカラスを防ぐ網を設置することもあります。

雑草は、生えてこないように草刈りをします。

病害虫の対策害鳥の対策草刈り
草刈り

 

ところが、「気象的条件」「土壌の条件」は、バラを庭や畑でそだてる場合、人間がコントロールすることは困難です。

ハウスや植物工場でそだてることもありますが、庭や畑など屋外でそだてるバラに比べ、バラの香りや成分が変わる可能性があります。

そのため、バラを植える土地を決める際には、バラに適した「気象的条件」「土壌の条件」かどうか?を、よく調べる必要があります。

バラを植えてはいけない土地は?

では、バラに適した「気象的条件」「土壌の条件」とはどんな条件なのでしょうか?

▶気象的条件

 光:3~9月(積雪地帯では4~9月)に、1日4時間以上太陽があたる

 温度:平均20~25℃の日数が多いこと

 水:雨または潅水

 風:風当たりが強すぎないこと

▶土壌の条件

 通気性が高いこと

 排水性が高いこと

 保水性が高いこと

 養分が適度に含まれていること

 多種多様な土壌微生物が活発であること

逆に、バラを植えてはいけない土地は、下記のような土地です。

▶気象的条件

 光:3~9月(積雪地帯では4~9月)に太陽のあたる時間が短い土地

 温度:平均20~25℃以外の日数が多いこと

 

 水:雨が多すぎる、または、雨が少なすぎる

 風:風当たりが強すぎる

 

▶土壌の条件

 通気性が悪い

 排水性が悪い

 保水性が悪い

 養分が多すぎるまたは少なすぎるまたはバランスが悪い

 土壌微生物の種類や量が少ない

 

気象的条件は、事前に調べられますし、土壌の条件も、土壌を分析すれば、調べられます。

バラを植える前に、2つの条件を調べましょう。


気象的条件をしらべる(国土交通省>気象庁 各地の気温・降水量・風)

土壌総合分析(食用バラに適した土壌アドバイス):オンラインスクール限定サービス

 ※オンラインスクールのご案内にとびます※ 

バラを植え付ける土地について質問がありましたら公式LINEからお寄せください

解説:中井 友實榮 ナカイローズファーム 株式会社バラの学校 代表取締役

農林水産省 農業女子プロジェクトメンバー

2011年東日本大震災をきっかけに食用バラの露地栽培をスタート。

食用バラの普及を通じて心と体を健康にし、社会貢献をめざしています。

 

 

<食用薔薇ナビへ戻る