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食用バラのスリップス対策


 

スリップス(別名アザミウマ)は、バラの細胞から汁を吸う害虫です。

本記事では、ナカイローズファームで行っているスリップス対策について解説します。

 

1 スリップスの生態と発生原因

2 スリップスによる被害の種類

3 食用バラのスリップス防除方法


 1 スリップスの生態と発生原因


スリップスは、体調1㎜~5㎜程度の昆虫で、和名をアザミウマといいます。日本国内で約200種類が確認されており、バラだけでなく、さまざまな農作物に被害をもたらします。

梅雨~真夏~秋まで繁殖を繰り返し、バラの花びらの隙間や地面付近で生息するので発見が遅れてしまいがちな害虫です。

花びらやつぼみの一部が茶褐色にかすれた状態になった時点では、すでに大繁殖しています。

スリップスが発生すると、吸汁行動や排泄物により見た目が著しく損なわれて食用バラの商品価値をさげるほか、ウィルスなど病原菌も媒介してしまいます。

スリップスは成虫になると5m程度、飛びます。

バラの周囲の草むら、他の植物から飛来してきます。


2 スリップスによる被害の種類


スリップスが食用バラに寄生すると次のような被害が発生します。

1 花びらに茶褐色のシミができる

2 つぼみに茶褐色のシミができ、咲かない

3 スリップスが媒介したウィルスなどにより、バラが病気になる

 


3 食用バラのスリップス防除方法


1 粘着シート(黄色および青色)を設置する

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2 つぼみのガクが割れる前に、袋掛けする

※↓下画像では、ガクが割れ、花弁の色が見えていますが、正しくはガクが割れる前にかぶせてください※

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3 雑草を生やさない

 

4 隣地に雑草が茂っている場合は、境目にネットを張る

 

 

 

 

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